Japanese
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臨床研究
当科で経験した薬剤性過敏症症候群20例の臨床的検討
Clinical Study of 20 Patients with Drug-induced Hypersensitivity Syndrome Treated in Our Department
井上 祥花
1
,
大谷 稔男
1
Sachika INOUE
1
,
Toshio OHTANI
1
1倉敷中央病院,皮膚科(主任:大谷稔男部長)
キーワード:
薬剤性過敏症症候群
,
ヒトヘルペスウイルス6型
,
HHV-6
Keyword:
薬剤性過敏症症候群
,
ヒトヘルペスウイルス6型
,
HHV-6
pp.1361-1366
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000917
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20例の薬剤性過敏症症候群を経験した。原因薬は,カルバマゼピン,ゾニサミド,ラモトリギン,ジアフェニルスルホン,サラゾスルファピリジン,アロプリノール,メキシレチン塩酸塩,スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤),フルコナゾールだった。内服後,12~48日で発症していた。治療は全例でステロイドの投与を行ったが,当科で治療を開始する前から他科でステロイドを投与されていた例が6例あった。これらはすべてヒトヘルペスウイルス(HHV)-6 IgG抗体価が上昇していた。当科で治療を開始した14例では,上昇を認めなかった例が6例,認めた例が8例で,発症から治療開始までの期間が短いほど,HHV-6 IgG抗体価の上昇を認めない傾向があった。
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