Japanese
English
特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
1.最近話題の皮膚疾患
牛肉アレルギーとセツキシマブアレルギー
Beef allergy and cetuximab allergy
高橋 仁
1
,
千貫 祐子
1
,
森田 栄伸
1
Hitoshi TAKAHASHI
1
,
Yuko CHINUKI
1
,
Eishin MORITA
1
1島根大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Shimane University Faculty of Medicine, Shimane, Japan
キーワード:
牛肉アレルギー
,
α-Gal
,
糖鎖
,
セツキシマブ
Keyword:
牛肉アレルギー
,
α-Gal
,
糖鎖
,
セツキシマブ
pp.14-17
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103607
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 食物アレルギーの原因として牛肉は稀と捉えられている.近年,米国において,セツキシマブに対するアレルギー患者はセツキシマブのgalactose-α-1,3-galactose(α-Gal)糖鎖に対するIgEを有し,牛肉に対してもアレルギーを呈することが報告された.筆者らは,セツキシマブの投与歴はなく牛肉アレルギーと診断された患者血清を用いて,原因抗原の検索を行い,ウシlaminin γ-1およびcollagen α-1(Ⅵ)chainを同定し,両抗原に結合したα-Gal糖鎖が患者血清中IgEによって認識されることを明らかにした.本稿は,牛肉アレルギー患者の症例を提示するとともに,牛肉アレルギーとセツキシマブアレルギーの関連について概説する.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.