Japanese
English
症例報告
橋本病に合併したサルコイドーシスの1例
A case of subcutaneous sarcoidosis with Hashimoto's thyroiditis
平野 宏文
1
,
倉繁 祐太
1
,
長谷 哲男
1
Hirofumi HIRANO
1
,
Yuta KURASIGE
1
,
Tetsuo NAGATANI
1
1東京医科大学八王子医療センター皮膚科
1Department of Dermatorogy, Hachioji Medical Center of Tokyo Medical University, Hachioji, Japan
キーワード:
サルコイドーシス
,
橋本病
,
抗核抗体
,
Th1
,
Th17
Keyword:
サルコイドーシス
,
橋本病
,
抗核抗体
,
Th1
,
Th17
pp.229-232
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103564
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要約 75歳,女性.30年前から橋本病にて治療中であった.初診の4か月前から両上腕に皮下結節を自覚した.両上腕に径約3cmで弾性硬,下床との可動性は良好な皮下結節あり.超音波検査では低エコーで血流豊富な皮下結節を認めた.血液検査でACEとリゾチームが上昇していた.病理組織像はリンパ球浸潤の少ない非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシスと診断した.サルコイドーシスは橋本病などの自己免疫疾患と合併することがある.サルコイドーシスと橋本病はともにTh1型免疫反応を主体とした病態と考えられ,さらにTh17の関与も報告されている.両疾患の病態の関連を示す症例と考えた.
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