症例
全身性強皮症を合併し広範に紅斑と浮腫を呈したサルコイドーシスの1例
佐藤 良樹
1
,
高村 さおり
,
寺木 祐一
1埼玉医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Minocycline
,
強皮症-全身性
,
抗核抗体
,
紅斑
,
浮腫
,
セントロメア
,
経口投与
,
サルコイドーシス
,
Scl-70抗原
,
抗セントロメア抗体
Keyword:
Administration, Oral
,
Antibodies, Antinuclear
,
Edema
,
Centromere
,
Erythema
,
Minocycline
,
Sarcoidosis
,
Scleroderma, Systemic
,
Scl 70 Antigen, Human
,
Anticentromere Antibody
pp.1737-1740
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
68歳女性。5ヵ月前より全身の紅斑と四肢の浮腫が出現し、その後、皮膚症状が増悪してきたため、近医より著者らの皮膚科へ紹介となった。初診時、全身にびまん性・苔癬様・網状皮斑様の紅斑、顔面・四肢に浮腫を認め、手指には皮膚硬化がみられた。画像検査や病理組織所見より、全身性強皮症を合併したサルコイドーシスと診断された。治療として皮膚症状に対してミノサイクリン塩酸塩の投与を開始し、全身の紅斑病変や浮腫は改善したが、手指・顔の皮膚硬化は徐々に増悪し、血清KL-6値も上昇傾向にある。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.