Japanese
English
症例報告
鼻根部に生じた斑状強皮症型基底細胞癌の1例
A case of morphea-like basal cell carcinoma on the root of the nose
相馬 かおり
1
,
塩澤 佳
1
,
角 大治朗
1
,
神崎 温子
1
,
利根川 守
1
,
江藤 隆史
1
Kaori SOMA
1
,
Kei SIOZAWA
1
,
Daijirou SUMI
1
,
Atsuko KANZAKI
1
,
Mamoru TONEGAWA
1
,
Takafumi ETO
1
1東京逓信病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
斑状強皮症型基底細胞癌
,
二期的再建
,
顔面
Keyword:
斑状強皮症型基底細胞癌
,
二期的再建
,
顔面
pp.783-787
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103410
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要約 77歳,女性.初診10年前より鼻根部に淡紅色局面が出現した.外用剤による加療で改善がなく局面が徐々に拡大してきたため,当科に紹介となった.受診時,鼻根部を中心に30×40mm大の境界明瞭な星芒状の淡紅色局面を認め,一部では痂皮を伴っており,右内眼角への浸潤も確認された.ダーモスコピーではmultiple blue-gray globulesおよびarborizing vesselsを認めた.病理組織学的に表皮基底層より真皮にかけて,増生した膠原線維間に基底細胞様細胞からなる胞巣状の腫瘍塊が散在しており,胞巣辺縁では柵状に配列していた.斑状強皮症型基底細胞癌と診断し,二期的に腫瘍切除術および整容的再建を行った.術後7か月経過した現在も再発なく経過は良好である.
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