連載 Clinical Exercise・60
Q考えられる疾患は何か?
中西 健史
1
1大阪市立大学皮膚科
pp.659-660
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103394
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症例
患 者:75歳,女性
初 診:2000年9月
主 訴:体幹,大腿の無症候性皮疹
既往歴:HCV carrier
家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:2000年春頃より体幹,大腿の無症候性皮疹に気付き,近医に通院し黄連解毒湯内服,クロタミトン軟膏を外用していたが,次第に悪化するため内科より紹介された.
現 症:胸腹部,肩,大腿に,直径2~3mm大の無症候性赤褐色扁平丘疹が散在し,一部集簇していた.個疹は若干浸潤を触れ,多くは毛孔に不一致であった(図1).
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