Japanese
English
症例報告
ケラトアカントーマを伴ったMuir-Torre症候群の1例
A case of Muir-Torre syndrome with keratoacanthoma
佐藤 之恵
1
,
大内 結
1
,
三浦 圭子
2
,
佐藤 友隆
1
Yukie SATO
1
,
Yui OUCHI
1
,
Keiko MIURA
2
,
Tomotaka SATO
1
1国立病院機構東京医療センター皮膚科
2東京医科歯科大学病理部
1Division of Dermatology,National Hospital Organization Tokyo Medical Center,Tokyo,Japan
2Department of Surgical Pathology,Tokyo Medical and Dental University Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
Muir-Torre症候群
,
低悪性度脂腺癌
,
ケラトアカントーマ
,
内臓悪性腫瘍
Keyword:
Muir-Torre症候群
,
低悪性度脂腺癌
,
ケラトアカントーマ
,
内臓悪性腫瘍
pp.621-626
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103362
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要約 66歳男性.3か月前より左顔面に腫瘤を自覚した.徐々に増大するため当科を受診した.病理組織学的に低悪性度脂腺癌と診断した.その後も顔面に2か所の皮膚腫瘍が出現したため,切除し,病理組織で低悪性度脂腺癌と脂腺分化のあるケラトアカントーマと診断した.下部内視鏡検査で多発する大腸ポリープを認めた.既往歴に喉頭癌,胃悪性リンパ腫があり,家族歴で兄が,大腸癌に罹患しており,Muir-Torre症候群と診断した.Muir-Torre症候群に生じる皮膚腫瘍の病理組織の特徴について文献的に考察した結果,自験例はその特徴にあてはまっており,また,免疫組織染色法による診断は今後有用だと考えた.
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