Japanese
English
今月の症例
多発性巨大石灰化上皮腫の1例
A case of multiple giant pilomatricoma
牧田 澄子
1
,
山田 元人
1
,
鈴木 教之
1
,
有本 理恵
1
Sumiko MAKITA
1
,
Motohito YAMADA
1
,
Noriyuki SUZUKI
1
,
Rie ARIMOTO
1
1豊橋市民病院皮膚科
1Division of Dermatology,Toyohashi Munincipal Hospital,Toyohashi,Japan
キーワード:
石灰化上皮腫
,
巨大
,
多発
Keyword:
石灰化上皮腫
,
巨大
,
多発
pp.389-393
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103303
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要約 44歳,男性.5年前から左上腕および左前腕に腫瘤があり,徐々に増大した.受診時,左上腕に一部自壊した11×10cmの有茎性紅色腫瘤および左前腕に6.5×5cmの有茎性常色腫瘤を認めた.また右前腕に2×1.5cmの皮下結節も認めた.全摘標本の病理組織学的所見は,すべて基本的に同様で,basophilic cellとshadow cellで構成されていた.巨大だが異型性と侵襲性は乏しく,pilomatrix carcinomaではなく石灰化上皮腫と診断した.多発性巨大石灰化上皮腫は,国内で自験例を含め5例の報告しかない.多発性だが,大きさと筋緊張性筋ジストロフィーの関連はないと考えた.
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