Japanese
English
症例報告
右肩甲部に生じた巨大石灰化上皮腫
A case of giant calcifying epithelioma on right dorsiscapular region
知識 稔
1
,
伊藤 嘉恭
1
,
渡辺 泰弘
1
,
多島 新吾
1
,
石橋 明
1
Minoru CHISHIKI
1
,
Yoshiyasu ITOH
1
,
Yasuhiro WATANABE
1
,
Shingo TAJIMA
1
,
Akira ISHIBASHI
1
1防衛医科大学校皮膚科学教室
1Department of Dermatology, National Defense Medical College
キーワード:
石灰化上皮腫
Keyword:
石灰化上皮腫
pp.352-354
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902836
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
25歳女性の右肩甲部に生じた巨大石灰化上皮腫を報告した.約2年前に,右肩甲部結節が出現し,徐々に増大してきたため当科を受診した.右肩甲部に,11×10×4cm大の表面平滑で暗赤色の腫瘤が認められた.自潰した部位から粥状物質および膿が圧出され,悪臭を放っていた.MRI T1強調画像では,腫瘍部位に一致してlow intensity像が見られ,その深さは皮下脂肪層内にとどまっていた.全切除し,皮弁形成術を施行した.組織は良性の石灰化上皮腫の所見であった.本邦において,長径が10cm以上の石灰化上皮腫の報告は少なく,自験例も短期間に巨大化した特異な症例であると考えた.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.