Japanese
English
症例報告
所属リンパ節に転移した隆起性皮膚線維肉腫の1例
A case of dermatofibrosarcoma protuberans with resional lymph node metastasis
山田 元人
1
,
鈴木 教之
1
,
稲坂 優
1
,
有本 理恵
1
Motohito YAMADA
1
,
Noriyuki SUZUKI
1
,
Yuu INASAKA
1
,
Rie ARIMOTO
1
1豊橋市民病院皮膚科
1Division of Dermatology,Toyohashi Municipal Hospital,Toyohashi,Japan
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
CD34
,
リンパ節転移
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
CD34
,
リンパ節転移
pp.687-690
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102690
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要約 25歳,男性.初診4か月前より左鼠径部に急速に増大する腫瘤を主訴に当科を受診した.初診時左鼠径部に手拳大の腫瘤を認め,拇指頭大のリンパ節腫脹を伴っていた.初診時の生検で隆起性皮膚線維肉腫と診断した.2009年3月,切除術を行った.皮膚病理組織では,storiform patternを示し,特殊染色でCD34が陽性かつKi-67が陰性の部分と,強い細胞異型があり,CD34が陰性かつKi-67が陽性の部分とに比較的明瞭に分かれた.また,転移リンパ節はstoriform patternを示し,CD34とKi-67がともに陽性であった.隆起性皮膚線維肉腫がリンパ節転移をきたすことはきわめて稀である.
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