Japanese
English
症例報告
白色海綿状母斑の1例
A case of white sponge nevus
澁谷 貴史
1
,
島村 智江
1
,
橋本 任
1
,
本間 大
2
,
山本 明美
2
,
飯塚 一
2
Takashi SHIBUYA
1
,
Chie SHIMAMURA
1
,
Makoto HASHIMOTO
1
,
Masaru HONMA
2
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
2
,
Hajime IIZUKA
2
1名寄市立総合病院皮膚科
2旭川医科大学皮膚科
1Dermatology Section,Nayoro City Hospital,Nayoro,Japan
2Department of Dermatology,Asahikawa Medical University,Asahikawa,Japan
キーワード:
白色海綿状母斑
,
常染色体優性遺伝
,
アジスロマイシン
Keyword:
白色海綿状母斑
,
常染色体優性遺伝
,
アジスロマイシン
pp.325-327
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103220
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 12歳,女性.自覚症状のない口唇・口腔内の白色局面を主訴に受診した.病理組織学的に有棘層が特徴的な膨化を示した.家族歴はなく,白色海綿状母斑(white sponge nevus)の孤発例と診断し,アジスロマイシン(ジスロマック®,400mg/日×3日間)投与により,病変は軽快した.家族性白色海綿状母斑および一部の孤発例ではケラチン遺伝子異常が確認されているが,過去の報告でも抗生剤内服や含漱,エトレチナート内服などの治療に対する反応はさまざまである.口腔内の白色病変の鑑別診断として考慮すべき疾患と考えた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.