連載 Clinical Exercise・52
Q考えられる疾患は何か?
安藤 菜緒
1
1東京女子医科大学附属女性生涯健康センター
pp.1019-1020
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103130
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症例
患 者:20歳,男性
主 訴:顔面,背部の紅褐色斑
既往歴:小児喘息
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:2歳時より顔面,頸部,背部に紅斑があり.9歳時,他院皮膚科での精査では筋炎所見はなく,ステロイド外用剤のみで経過観察されていた.15歳より皮疹の色調が濃くなったため受診した.
現 症:顔面に境界明瞭な色調の濃い紅褐色斑を認め,全体的にやや隆起し,下顎部では線状や点状の紅褐色斑を認めた(図1a).背部では著明なポイキロデルマと,線状もしくはびまん性に色調の濃いやや隆起した紅褐色斑を認めた(図1b).徒手筋力テストは上下肢とも5.図1cは9歳時の爪囲紅斑と手指関節背の角化性丘疹.
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