Japanese
English
症例報告
ステロイドパルス療法が著効した特発性分節型無汗症の1例
A case of idiopathic segmental anhidrosis successfully treated with high-dose intravenous methylprednisolone
岩出 舞子
1
,
後藤 康文
1
,
田中 飛鳥
1
,
斉木 実
2
,
宇原 久
1
,
奥山 隆平
1
Maiko IWADE
1
,
Yasufumi GOTO
1
,
Asuka TANAKA
1
,
Minoru SAIKI
2
,
Hisashi UHARA
1
,
Ryuhei OKUYAMA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
2長野市民病院皮膚科
1Department of Dermatology,Shinshu University,Matsumoto,Japan
2Department of Dermatology,Nagano Municipal Hospital,Nagano,Japan
キーワード:
分節性無汗症
,
ステロイドパルス療法
Keyword:
分節性無汗症
,
ステロイドパルス療法
pp.969-972
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103097
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要約 36歳,女性.初診の2か月前より発汗減少を自覚し,高温下で倦怠感が出現するようになった.発汗試験では,左C3~C4,Th2~Th8,Th12~L2領域に分節型に発汗を認めたが,それ以外の部位はほぼ無汗で,うつ熱を伴っていた.皮膚生検では汗腺の形態に異常はなかった.また深部腱反射は正常で緊張性瞳孔はなく,Adie症候群の合併は否定された.特発性分節型無汗症と診断した.ステロイドパルス療法を施行したところ,発汗量の増加とうつ熱の改善が認められた.特発性分節型無汗症に対する治療は十分確立していないが,ステロイドパルス療法は試みるべき治療法の1つではないかと思われる.
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