Japanese
English
症例報告
ドレーンで術後排便管理を行った乳房外Paget病の1例
A case of extramammary Paget's disease with a drainage tube in anal canal for prevention of postoperative stool contamination
田中 飛鳥
1
,
後藤 康文
1
,
葭矢 裕之
1
,
岩出 舞子
1
,
石曽根 聡
2
,
宇原 久
1
,
奥山 隆平
1
Asuka TANAKA
1
,
Yasuhumi GOTO
1
,
Hiroyuki YOSHIYA
1
,
Maiko IWADE
1
,
Satoshi ISHIZONE
2
,
Hisashi UHARA
1
,
Ryuhei OKUYAMA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
2信州大学医学部第1外科学教室
1Department of Dermatology,Shinshu University School of Medicine,Matsumoto,Japan
2Department of Surgery,Shinshu University School of Medicine,Matsumoto,Japan
キーワード:
乳房外Paget病
,
肛囲
,
手術
,
デュープルドレーン
Keyword:
乳房外Paget病
,
肛囲
,
手術
,
デュープルドレーン
pp.983-986
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103100
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要約 50歳台,女性.肛門周囲から腟にかけて広がる乳房外Paget病に対して腫瘍切除と植皮術を行った.肛門部に植皮をする際,デュープルドレーンを肛門部に留置し術後の排便管理を行った.便は留置したドレーンを介して排出され,植皮部のタイオーバーガーゼが汚染されることを予防できた.乳房外Paget病は多くの場合,外陰部や肛門周囲に発症する.肛門周囲の腫瘍を切除し植皮術を行った場合,術後に糞便による汚染が生じることが多く,植皮部を清潔に保つことは容易でない.自験例のように肛門部にドレーンを留置することは,侵襲が少なく,安価な材料を使った簡便な方法であり,肛門周囲の植皮術の際に有用な手法と考えた.
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