Japanese
English
症例報告
ステロイド治療が有効であった特発性無汗症の1例
A case of idiopathic anhidrosis:Successful treatment with steroid therapy
若林 晃子
1
,
竹中 秀也
1
,
山本 真理
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
,
宮下 文
2
,
吉川 治雄
3
Teruko WAKABAYASHI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Mari YAMAMOTO
1
,
Saburo KISHIMOT0
1
,
Hirokazu YASUNO
1
,
Aya MIYASHITA
2
,
Haruo YOSHIKAWA
3
1京都府立医科大学皮膚科学教室
2近江八幡市民病院皮膚科
3近江八幡市民病院神経内科
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
2Department of Dermatology, Ohmihachiman City Hospital
3Department of Nerve Internal Medicine, Ohmihachiman City Hospital
キーワード:
無汗症
,
ステロイド治療
Keyword:
無汗症
,
ステロイド治療
pp.434-437
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903981
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34歳,男性.1996年9月頃より耳介,腋窩を除く皮膚からの発汗量が減少した.初診時,皮膚に異常所見はなく,血液検査,尿検査,自律神経機能検査にも異常はなかった.病理組織学的にはエクリン汗腺分泌部の汗腺壁の肥厚,空胞変性,明調細胞の減少を認めた.コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム1,000mg/日を3日間点滴静注後,プレドニゾロン内服40mg/日より漸減した.ステロイド投与前と投与開始後10日目に,15分間トレッドミルにて運動負荷し,桜井モンタニア法発汗テストを行ったところ,後者で胸部・腹部の発汗量の増加を認めた.現在でもプレドニゾロン5mg内服隔日投与により発汗量の低下は認めない.
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