連載 Clinical Exercise・49
Q考えられる疾患は何か?
河原 由恵
1
1けいゆう病院皮膚科
pp.747-748
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103058
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症例
患 者:33歳,男性
主 訴:顔面・頸部・軀幹上部の皮診
既往歴:1年2か月前に右上背部,4か月前に右上肢の帯状疱疹に罹患
家族歴:特記すべきことなし.
生活歴:約10年来頻繁に海外渡航
現病歴:約2か月前より顔面・頸部・軀幹上部に掻痒を伴う紅色小丘疹が出現するようになった.
現 症:掻痒を伴う毛囊一致性,5~10mm大の膨疹様紅色丘疹が顔面,頸部,軀幹上部に多発し,膿疱も少数認められた(図1).中心治癒傾向の乏しい股部白癬,口腔内カンジタ症,背部・陰茎・足背に計十数個の伝染性軟属腫,左臀部に3cm大の2型単純ヘルペスウイルス感染による難治性潰瘍も存在していた.
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