連載 Clinical Exercise・105
Q考えられる疾患は何か?
藤岡 愛
1
1高知県立幡多けんみん病院皮膚科
pp.367-368
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204779
- 有料閲覧
- 文献概要
症例
症 例:79歳,女性
主 訴:左下腿の圧痛を伴う紫斑
既往歴:肝硬変(C型肝炎ウイルスとアルコールによる)で消化器科通院中
家族歴:特記すべき事項なし.
現病歴:アジの刺身を食べ3日後に嘔吐腹痛で近医を受診したが,ショック状態となり当院消化器科へ緊急搬送された.ICUで全身管理を行っていたところ,第3病日に左下腿に圧痛を伴う紫斑が出現し当科を紹介された.
初診時現症:左下腿のみに中心部に血疱を有し,一部周囲に水疱を伴う鶏卵大の環状紅斑と,著明な圧痛を伴う紫斑を認めた(図1).
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.