連載 Clinical Exercise・68
Q考えられる疾患は何か?
大坪 紗和
1
1旭川医科大学皮膚科
pp.289-290
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103598
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症例
患 者:67歳,男性
主 訴:両下腿の軽度圧痛を伴う結節
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:糖尿病,心筋梗塞
現病歴:初診の3か月ほど前から両下腿に径1~2cmほどの赤褐色結節が出現し,近医で抗生剤,抗真菌剤,ステロイド外用治療したがさらに増大した.薬剤歴として約10年前からブロムワレリル尿素を含む市販の鎮痛剤を大量に内服していた.
現 症:右下腿に1か所,左下腿に2か所,径2.5~5.0cmの表面疣贅状隆起,暗赤色~褐色の厚い痂皮をつけた境界明瞭な結節を認め,周囲に紅斑を伴っていた(図1).
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