Japanese
English
症例報告
全身の淡い紅斑,頭痛,眼痛,鼠径リンパ節腫脹を主症状に受診したデング熱の1例
A case of dengue fever with systemic rash,headache,eye pain and inguinal lymph node swelling
則岡 有佳
1
,
園山 悦子
1
,
坂井 浩志
1
,
調 裕次
1
,
前田 恵治
2
Yuka NORIOKA
1
,
Etsuko SONOYAMA
1
,
Hiroshi SAKAI
1
,
Hirotsugu SHIRABE
1
,
Keiji MAEDA
2
1NTT西日本大阪病院皮膚科
2NTT西日本大阪病院内科
1Division of Dermatology,NTT West Osaka Hospital,Osaka,Japan
2Division of Internal Medicine,NTT West Osaka Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
デング熱
,
紅斑
,
デングウイルスIgM抗体
,
眼痛
Keyword:
デング熱
,
紅斑
,
デングウイルスIgM抗体
,
眼痛
pp.709-712
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103029
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要約 55歳,男性.バリ島より帰国後,頭痛や眼の痛みを自覚し,微熱が続いた.両鼠径部リンパ節腫脹や手掌,足底の紅斑が出現し,当院を受診した.軽度の白血球減少,異型リンパ球を認めて中毒疹を疑ったが,海外渡航歴,臨床症状ならびに初診時に行ったデングウイルスIgM抗体検査よりデング熱と診断した.稀だが,重症化した場合は死に至ることがあり,皮膚科でも遭遇する可能性があるので注意を必要とする.
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