Japanese
English
特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
2.皮膚疾患の病態
表皮バリアとタイトジャンクション
Epidermal barrier and tight junctions
久保 亮治
1,2
Akiharu KUBO
1,2
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター咸臨丸プロジェクト
1Department of Dermatology,School of Medicine,Keio University Tokyo,Japan
2“Kanrinmaru Project”,Center for Integrated Medical Research,School of Medicine,Keio University,Tokyo,Japan
キーワード:
皮膚バリア
,
アトピー性皮膚炎
,
タイトジャンクション
,
Langerhans細胞
Keyword:
皮膚バリア
,
アトピー性皮膚炎
,
タイトジャンクション
,
Langerhans細胞
pp.38-43
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102890
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 哺乳類皮膚表皮のバリアは,角質バリアとタイトジャンクション(tight junction:TJ)バリアの2つの要素から構成されている.角質バリアが身体外部の空気環境と体内の液性環境を分け隔てるバリアであるのに対し,顆粒層第2層に存在するTJバリアは表皮内液性環境をTJバリア外とTJバリア内の2つの区画に分け隔てるバリアであると考えられる.興味深いことに,普段TJバリア内に存在している表皮ランゲルハンス細胞は,活性化すると表皮TJバリアとドッキングし,樹状突起をTJバリア外まで延長し,TJバリア外に存在する抗原を取り込む機能を持つことが明らかとなった.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.