Japanese
English
症例報告
臀部に生じた皮膚線毛囊腫の1例
A case of cutaneous ciliated cyst on the buttock
高塚 由佳
1
,
増田 智一
1
,
佐藤 篤子
1
,
山田 朋子
1
,
小宮根 真弓
1
,
村田 哲
1
,
大槻 マミ太郎
1
Yuka TAKATSUKA
1
,
Tomokazu MASUDA
1
,
Atsuko SATO
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Mayumi KOMINE
1
,
Satoru MURATA
1
,
Mamitaro OTSUKI
1
1自治医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Jichi Medical School,Shimotsuke,Japan
キーワード:
囊腫
,
臀部
,
卵管上皮
,
Müller管
Keyword:
囊腫
,
臀部
,
卵管上皮
,
Müller管
pp.315-317
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102859
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要約 20歳,女性.3か月前から右臀部に自覚症状のない皮下結節に気づいた.全摘出した結節は皮下に存在し,薄い被膜に覆われ内部に淡褐色調の液体を含んだ囊腫だった.病理組織像では,線維結合織で形成された壁の内腔側を単層の円柱上皮が覆い,線毛を有する細胞が混在した.免疫組織染色では細胞核にエストロゲンレセプター,プロゲステロンレセプターがともに陽性であり,自験例を皮膚線毛囊腫(cutaneous ciliated cyst)と診断した.自験例の組織学的所見は卵管上皮に類似しており,この疾患の発生機序としてMüller管迷入説を支持する.
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