Japanese
English
症例報告
鼻瘤ならびに口囲の丘疹としてみられた皮膚白血病の1例
A case of leukemia cutis presents with rhino and perioral papules
福岡 美友紀
1
,
松村 由美
1
,
宇谷 厚志
2
,
宮地 良樹
1
Miyuki FUKUOKA
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Atsushi UTANI
2
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科
1Department of Dermatology,Graduate School of Medicine,Kyoto University,Kyoto,Japan
2Department of Dermatology,Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences,Nagasaki,Japan
キーワード:
慢性骨髄単球性白血病
,
皮膚白血病
,
顔面
Keyword:
慢性骨髄単球性白血病
,
皮膚白血病
,
顔面
pp.249-252
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102840
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要約 84歳,女性.2000年より汎血球減少がみられ,2005年より慢性骨髄単球性白血病と診断されていたが,輸血のみの対症療法で経過していた.2009年10月頃より鼻や口周囲にかゆみを伴う丘疹が出現,次第に増悪してきたため本院を受診した.病理組織像では,真皮浅層から網状層深層にかけて密な異型細胞の浸潤を認めた.腫瘍細胞はミエロペルオキシダーゼ陽性,リゾチーム陽性,CD68陽性,CD3陰性,CD20陰性であり,慢性骨髄単球性白血病の皮膚浸潤である皮膚白血病と診断した.患者は,皮疹出現後7か月で死亡した.自験例は,鼻や下顎,口囲を中心とした顔面に限局して皮疹が出現した稀な臨床像を示した.
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