Japanese
English
特集 気をつけるべき小児の腫瘤~悪性腫瘍を見逃さない~
Focus
皮膚症状が診断契機となった乳児白血病
Infantile leukemia triggered by skin symptoms
馬場 直子
1
Naoko Baba
1
1神奈川県立こども医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Kanagawa Children's Medical Center
キーワード:
乳児白血病
,
皮膚白血病
,
急性単球性白血病
Keyword:
乳児白血病
,
皮膚白血病
,
急性単球性白血病
pp.298-306
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003357
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
●皮膚症状が診断契機となった乳児白血病4症例を皮膚所見・病理所見を中心に提示した.
●1歳未満で発症する乳児白血病では,1歳以上に比べて皮膚白血病(leukemia cutis:LC)を呈する割合が多い.
●生後間もなく現れた境界不明瞭な浸潤を触れる紅斑・結節,皮下腫瘤をみた場合は,LCを鑑別診断にあげて皮膚生検も躊躇せず積極的に行うべきと考える.
●白血病を疑ったら末梢血液中の芽球の有無を目視で確認するように注釈を加えなければ,機械カウントでは見逃される恐れがある.
●皮疹の診断の遅れが,白血病の診断の遅れにつながり予後を左右することがあるので,皮疹による早期診断は非常に重要である.
(「ポイント」より)
Copyright © 2023, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.