特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー
体液量の管理
熱傷—熱傷の輸液
和田 剛佳
1
,
安田 英人
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター救急科
キーワード:
熱傷
,
輸液
,
全体表面積
,
TBSA
,
fluid creep
,
permissive hypovolemia
Keyword:
熱傷
,
輸液
,
全体表面積
,
TBSA
,
fluid creep
,
permissive hypovolemia
pp.722-725
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228226
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症例
56歳女性
現病歴 幻聴が聞こえたため衣服に火をつけて受傷し,当院に救急搬送された.鼻腔,口腔内に煤は認めず,鼻毛の焦げも認められなかった.聴診上,気道狭窄音,嗄声も聴取されず,気道熱傷は否定的であった.前胸腹部を中心としてⅢ度熱傷を,頸部,右腋窩に深達性Ⅱ度熱傷を認め,Ⅲ度熱傷15% TBSA(total body surface area),Ⅱ度熱傷8%TBSAであった(図1).
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