Japanese
English
症例報告
Eccrine angiomatous hamartomaの1例
A case of eccrine angiomatous hamartoma
吉田 益喜
1
,
成田 智彦
1
,
川田 暁
1
Masuki YOSHIDA
1
,
Tomohiko NARITA
1
,
Akira KAWADA
1
1近畿大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Kinki University School of Medicine, Osakasayama, Japan
キーワード:
eccrine angiomatous hamartoma
,
被角血管腫
,
エクリン汗腺
Keyword:
eccrine angiomatous hamartoma
,
被角血管腫
,
エクリン汗腺
pp.689-692
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103740
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要約 20歳,女性.生下時から左下腿後面に淡紅色斑あり近医で苺状血管腫と診断され経過観察されたが消退せず,5歳頃から隆起したが放置していた.6か月前に近医を受診し血管腫と診断されレーザー治療を受けたが改善しなかったため,当科を受診した.左下腿後面に4×3cm大の厚い痂皮を伴う黒褐色局面あり自覚症状はなかった.病理組織学的には真皮中層~下層に血管とエクリン汗腺の肥大,増殖を認め,加えて被角血管腫様変化を伴っており,eccrine angiomatous hamartomaと診断した.被角血管腫様変化を伴ったeccrine angiomatous hamartomaは比較的稀である.本邦報告例を検討した結果,外的刺激を受けやすい四肢に好発していることから,慢性的な機械的刺激により被角血管腫様変化をきたしたものと考察した.
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