Japanese
English
症例報告
不全型Behçet病の経過中にSweet病が発症した1例
A case of Sweet's syndrome associated with incomplete Behçet's disease
日野上 はるな
1
,
今井 奈穂
1
,
横谷 英吏子
1
,
大畑 千佳
1
Haruna HINOGAMI
1
,
Naho IMAI
1
,
Eriko YOKOTANI
1
,
Chika OHATA
1
1市立池田病院皮膚科
1Division of Dermatology,Ikeda Municipal Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
Behçet病
,
Sweet病
,
HLA type
Keyword:
Behçet病
,
Sweet病
,
HLA type
pp.849-853
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102726
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要約 37歳,女性.2005年頃より口腔内アフタ,毛囊炎,下腿の有痛性紅斑,外陰部潰瘍が出現するようになり,2007年8月当科を受診した.下腿の有痛性紅斑から皮膚生検を施行したところ,septal panniculitisの像であり,不全型Behçet病と診断した.2009年1月より発熱とともに顔面,頸部に膿疱を混じる有痛性の紅色局面が出現し,同時に口腔内アフタ,下腿の有痛性紅斑,外陰部潰瘍も増悪した.顔面の紅色局面より生検したところ,真皮に好中球の密な浸潤を認め,血液検査では好中球増加,CRP上昇を認めた.HLA B46,B54,Cw1が陽性であり,不全型Behçet病の経過中に発症したSweet病と診断した.コルヒチン,ヨードカリ,消炎鎮痛剤で軽快した.
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