Japanese
English
症例報告
ビメンチン陽性の棘融解型有棘細胞癌の1例
Vimentin-positive acantholytic squamous cell carcinoma
山田 大資
1
,
吉野 公二
1
Daisuke YAMADA
1
,
Koji YOSHINO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院皮膚科
1Department of Dermatology,Tokyo Metropolitan Cancer and Infectious Diseases Center Komagome Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
棘融解
,
有棘細胞癌
,
ビメンチン
Keyword:
棘融解
,
有棘細胞癌
,
ビメンチン
pp.791-793
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102714
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要約 85歳,男性.右3指背側の難治性潰瘍を主訴に受診し,皮膚生検にて有棘細胞癌と診断した.肉眼的病変境界部から1cm離し,深部は伸筋腱の直上で切除した.センチネルリンパ節転移は陰性であった.術後2年経過した現在まで再発・転移はみられていない.病理組織学的に腫瘍細胞は胞巣内で棘融解を示し,免疫組織学所見はビメンチン,サイトケラチンが陽性であった.ビメンチンを発現する棘融解型有棘細胞癌は転移能が高い可能性が指摘されており,文献的考察とともに報告する.
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