連載 Clinical Exercise・34
Q考えられる疾患は何か?
弓削 真由美
1
1日本医科大学付属病院皮膚科
pp.451-452
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102657
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症 例
患 者:7か月,女児.出生に異常はない.
主 訴:全身の皮疹.
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:生後2か月より外陰部,臀部に,生後3か月より顔面,下肢に皮疹が出現し,徐々に全身に拡大した.
現 症:身体的異常所見はなく,発育・発達とも正常である.外陰部,臀部に鱗の付着する境界明瞭な赤褐色の紅斑と肛門周囲にびらんを認め,胸・腹部にも境界明瞭な鱗屑の付着するやや隆起性の小斑状紅斑が散在し,一部の皮疹は膿疱を伴っている.頭部,顔面では鱗屑,痂皮,びらん,浮腫を伴うびまん性紅斑と頭髪,眉毛,睫毛の脱落がみられ,その他の部位にも鱗屑,痂皮を伴う紅斑,丘疹,掻破痕を認める.
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