Japanese
English
症例報告
色素性神経線維腫の1例
A case of pigmented neurofibroma
飯田 沙織
1
,
加藤 佐代子
1
,
中井 大介
1
,
浅井 純
1
,
小森 由美
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
Saori IIDA
1
,
Sayoko KATOH
1
,
Daisuke NAKAI
1
,
Jun ASAI
1
,
Yumi KOMORI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
キーワード:
pigmented neurofibroma
,
色素性神経線維腫
,
圧痛
,
褐色斑
Keyword:
pigmented neurofibroma
,
色素性神経線維腫
,
圧痛
,
褐色斑
pp.320-323
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102253
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要約 25歳,女性.生下時より背部から腰腹部にかけて褐色斑を認めていた.13歳時,同部に圧痛を伴う皮下結節が生じ,切除され神経線維腫と診断された.14歳時,同部位に皮下結節が生じ,22歳時より徐々に増大し,圧痛を伴ってきた.初診時,背部から腰腹部にかけて約40×50cmの褐色斑,左腰部に約20×20cmの弾性軟な皮下腫瘤,その内部に約5×8cmの圧痛を伴う皮下結節を認めた.MRIでは,皮下脂肪織内に境界明瞭な腫瘍性病変がみられた.摘出した皮下結節は黒褐色調を呈し,病理組織では被膜がなく,腫瘍細胞は紡錘形細胞でS-100蛋白陽性を示し,メラニン顆粒が沈着していた.病理組織学的に色素性神経線維腫と診断した.
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