Japanese
English
症例報告
手指潰瘍を契機に診断したcalciphylaxisの1例
A case of calciphylaxis diagnosed from finger ulcers
山田 和哉
1
,
松島 陽一郎
1
Kazuya YAMADA
1
,
Youichirou MATSUSHIMA
1
1佐野厚生総合病院皮膚科
1Division of Dermatology,Sano Kosei General Hospital,Sano,Japan
キーワード:
calciphylaxis
,
血液透析
,
副甲状腺機能亢進症
Keyword:
calciphylaxis
,
血液透析
,
副甲状腺機能亢進症
pp.949-952
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102453
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要約 40歳,女性.2001年より,IgA腎症からの腎不全で透析を行っている.2007年11月頃より,右第3指に紅色皮疹と有痛性の潰瘍が出現した.右第3指は全体に蒼白で,冷感を伴い,末節は暗紅色で3か所に血痂を付す小潰瘍を認めた.検査上,二次性副甲状腺機能亢進症を合併しており,右手X線にて血管壁の著明な石灰化を認めた.腹部X線では,腹部大血管に石灰化の所見はみられなかった.以上の所見より,calciphylaxisと診断した.副甲状腺亜全摘術,抗血小板薬内服,外用処置などにより潰瘍は上皮化し,右手X線の石灰化所見も改善した.
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