Japanese
English
症例報告
サルコイドーシス患者に合併した慢性腎不全によるcalciphylaxis
A case of sarcoidosis associated with calciphylaxis induced by chronic renal failure
中西 健史
1
,
西原 清子
1
,
石井 正光
1
,
土田 敬生
2
,
木本 栄司
2
,
庄司 哲雄
2
Takeshi NAKANISHI
1
,
Seiko NISHIHARA
1
,
Masamitsu ISHII
1
,
Takao TSUCHIDA
2
,
Eiji KIMOTO
2
,
Tetsuo SHOJI
2
1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学分野
2大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学分野
1Department of Dermatology,Osaka City University Graduate School of Medicine
2Department of Metabolism,Endocrinology and Molecular Medicine,Osaka City University Graduate School of Medicine
キーワード:
calciphylaxis
,
サルコイドーシス
,
皮膚潰瘍
,
血液透析
,
血管石灰化
Keyword:
calciphylaxis
,
サルコイドーシス
,
皮膚潰瘍
,
血液透析
,
血管石灰化
pp.773-776
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100223
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要約
51歳,女性.慢性腎不全に伴う血液透析を5年前より受けている.50歳時にサルコイドーシスの診断を受け,ステロイド内服により加療されていた.指趾先端,踵,大腿内側に皮膚の壊死が出現.単純X線で壊死部に一致した血管の石灰化が確認された.エチドロン酸2ナトリウムの低用量投与を試みたが,壊死出現後8か月で死亡した.自験例における壊疽,潰瘍の症状はcalciphylaxisによるものと考えたが,サルコイドーシスを合併していたことより,高カルシウム血症やステロイド投与が病態の形成を助長した可能性が想定された.
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