Japanese
English
症例報告
多発した表在型基底細胞癌の1例
A case of multiple superficial basal cell carcinoma
佐野 陽平
1
,
鎌田 恵美子
1
,
早川 あずさ
1
,
池田 佳弘
1
,
奥田 良三
2
,
永田 昭博
3
,
桂 奏
3
Yohei SANO
1
,
Emiko KAMADA
1
,
Azusa HAYAKAWA
1
,
Yoshihiro IKEDA
1
,
Ryozo OKUDA
2
,
Akihiro NAGATA
3
,
Kanade KATSURA
3
1京都第二赤十字病院皮膚科
2京都第二赤十字病院形成外科
3京都第二赤十字病院病理部
1Division of Dermatology,Kyoto Second Red Cross Hospital,Kyoto,Japan
2Division of Plastic and Reconstructive Surgery,Kyoto Second Red Cross Hospital,Kyoto,Japan
3Division of Pathology,Kyoto Second Red Cross Hospital,Kyoto,Japan
キーワード:
異時性
,
多発性
,
限局性
,
基底細胞癌
Keyword:
異時性
,
多発性
,
限局性
,
基底細胞癌
pp.849-852
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102429
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 60歳,男性.1988年に右上背部に褐色局面を指摘され,当科紹介となった.汗孔角化症を疑い,生検したところ,表在型基底細胞癌であった.そのほかにも同様の褐色局面がいくつもあるために,その後も3か月に1回程度の外来フォローをしていた.徐々に背部の褐色調の局面が増加,増大するために切除をしていたが,いずれも表在型基底細胞癌であった.現在まで約17年間で背部に限局する11か所の表在型基底細胞癌を多発した.また,経過中に左鼻翼に毛芽腫も併発した.約17年間かけて背部のみに限局し多発した基底細胞癌の症例は稀であるため,報告する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.