Japanese
English
症例報告
メサラジン注腸が著効した妊婦の壊疽性膿皮症の1例
A case report:A mesalazine enema significantly improved a pyoderma gangraenosum
日比野 美智子
1
,
森田 有紀子
1
,
清水 真
2
,
富田 靖
1
Michiko HIBINO
1
,
Yukiko MORITA
1
,
Makoto SHIMIZU
2
,
Yasushi TOMITA
1
1名古屋大学医学部附属病院皮膚科
2名古屋掖済会病院皮膚科
1Department of Dermatology,Nagoya University Hospital,Nagoya,Japan
2Division of Dermatology,Nagoya Ekisaikai Hospital,Nagoya,Japan
キーワード:
メサラジン注腸
,
壊疽性膿皮症
,
妊娠
,
ステロイド忌避
Keyword:
メサラジン注腸
,
壊疽性膿皮症
,
妊娠
,
ステロイド忌避
pp.825-828
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102423
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要約 32歳,女性.29歳時に直腸炎型潰瘍性大腸炎を発症し,サラゾスルファピリジン3,000mg/日内服にて緩解していた.しかし,妊娠8週時に潰瘍性大腸炎の再燃とともに,顔面,四肢に壊疽性膿皮症を発症した.ステロイド内服を勧めたが,本人が内服を拒否した.ステロイド外用のみで治療したが,壊疽性膿皮症が悪化し,ステロイド内服の代替療法としてメサラジン注腸を施行した.注腸開始10日目から皮疹は改善しはじめ,7週後にはすべて上皮化した.ステロイド忌避のために代替療法として行ったメサラジン注腸が著効したと考えられた.
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