Japanese
English
臨床統計
伝染性膿痂疹の分離菌と抗菌薬に対する感受性結果について―2003~2007年の過去5年間の検討
Statistical study and antibiotic sensitivities of bacteria's isolated from impetigo contagiosa during the past 5 years(2003-2007)
國行 秀一
1
,
前川 直輝
1
,
吉田 有紀
1
,
山中 一星
1
Shuichi KUNIYUKI
1
,
Naoki MAEKAWA
1
,
Yuki YOSHIDA
1
,
Kazuhosi YAMANAKA
1
1大阪市立総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology,Osaka City General Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
伝染性膿痂疹
,
MRSA
,
抗菌薬
,
感受性
Keyword:
伝染性膿痂疹
,
MRSA
,
抗菌薬
,
感受性
pp.607-611
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102372
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 2003~2007年の5年間に大阪市立総合医療センターおよび大阪市立十三市民病院皮膚科を受診した伝染性膿痂疹患者について皮疹部から細菌培養を行い,細菌が分離された76例を対象として検討した.男性40例,女性36例とほぼ同数であった.年齢別にみると,0~5歳が多く約3/4を占めた.月別にみると75%が6~9月の夏季に集中していた.菌種別にみると,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌26株,メチシリン感受性黄色ブドウ球菌45株,溶連菌3株,メチシリン耐性表皮ブドウ球菌1株が分離された.黄色ブドウ球菌のうち,MRSAが36.6%であった.1997~2002年の6年間のわれわれの報告ではMRSA比率は55%であったが,それと比較して,有意に(p=0.01)減少していた.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.