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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
4. 皮膚疾患治療のポイント
円形脱毛症診療ガイドラインのポイント
Guideline for the management of alopecia areata
荒瀬 誠治
1
Seiji ARASE
1
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Institute of Health Biosciences,The University of Tokushima Graduate School of Medicine,Tokusima,Japan
キーワード:
円形脱毛症
,
円形脱毛症診療ガイドライン
Keyword:
円形脱毛症
,
円形脱毛症診療ガイドライン
pp.96-99
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102281
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要約 円形脱毛症(alopecia areata:以下AA)は後天性脱毛症の中で最も頻度が高く,今までにも臨床分類,重症度分類などに基づき数多くの治療法が報告されてきた.しかし現在,EBM評価に立脚した治療法に基づく診療ガイドラインはなく,AAに悩む患者・その治療に悩む医療者の双方からも待ち望まれている.まもなく出来上がるであろうAA診療ガイドラインの基本は,「患者に精神的ダメージやQOL低下をもたらすAAは,あらゆる方法を用いて治療しなくてはならない皮膚疾患である」との考えに立脚している.取り上げたそれぞれの治療法(診療行為)推奨度の決定は,最終的には「AAの脱毛に悩む患者と,その治療に悩む皮膚科医のためになるかどうか」でなされた.本邦で保険上認められていない治療法も取り上げる結果となったが,そのような治療法の選択は皮膚科専門医の裁量のうちでなされるものであろう.
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