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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
4. 皮膚疾患治療のポイント
尋常性痤瘡治療ガイドラインのポイント
The essentials of Japanese guideline for acne treatment
林 伸和
1
Nobukazu HAYASHI
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
キーワード:
痤瘡
,
治療
,
ガイドライン
,
アルゴリズム
,
EBM
Keyword:
痤瘡
,
治療
,
ガイドライン
,
アルゴリズム
,
EBM
pp.87-91
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102279
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要約 日本皮膚科学会編尋常性治療ガイドラインがエビデンスに基づいて策定された.すなわち,個々の臨床上の疑問点に関するエビデンスを収集し,そのエビデンスレベルで治療方法の推奨度を決定した.全体を総括するアルゴリズムでは,面皰を主体とした症状ではアダパレン,丘疹・膿疱を主体とした症状では,軽症であれば抗菌薬外用とアダパレン外用,中等症・重症であれば抗菌薬内服・外用とアダパレン,最重症であれば抗菌薬内服・外用が高い推奨度の治療となっている.その他に推奨される治療として,囊腫に対するステロイド局注が推奨度B,ケミカルピーリング,漢方薬の一部,肥厚性瘢痕に対するステロイド局注,イオウ製剤外用,面皰圧出,洗顔,化粧(メイクアップ)などが推奨度C1にランクされている.今後,本ガイドライン策定が契機となり,科学的根拠に基づく治療法が確立されることが望まれる.
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