Japanese
English
特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
3. 新しい検査法と診断法
ダーモスコピーで皮丘パターン(parallel ridge pattern)を示すが良性の病変
Benign skin diseases showing parallel ridge pattern on dermoscopy
谷岡 未樹
1
Miki TANIOKA
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Kyoto University Graduate School of Medicine,Kyoto,Japan
キーワード:
ダーモスコピー
,
皮丘パターン
,
悪性黒色腫
,
良性疾患
Keyword:
ダーモスコピー
,
皮丘パターン
,
悪性黒色腫
,
良性疾患
pp.73-76
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102276
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要約 ダーモスコピーは近年の皮膚科領域における検査の進歩の中で,患者に最大の福音をもたらしたといっても過言ではない.事実,ダーモスコピーは医療費抑制の叫ばれる社会情勢にあっても保険適用を獲得し,その評価は高まるばかりである.その最も有用な使用方法は掌蹠に生じた色素斑の鑑別であろう.2007年には掌蹠における色素斑の治療指針が論文発表されたが,そのアルゴリズムにはダーモスコピー所見が組み入れてある.今後は掌蹠における色素斑にダーモスコピーは欠かせない装置となっている.ダーモスコピー検査で最も重要な所見は皮丘パターンである.皮丘パターンを示した場合,悪性黒色腫の可能性が非常に高くなる.本稿では,皮丘パターンを呈しながらも例外的に良性の病変である場合を概説する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.