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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
2. 皮膚疾患の病態
Deep tissue injury
Deep tissue injury
門野 岳史
1
Takafumi KADONO
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Faculty of Medicine,University of Tokyo,Tokyo,Japan
キーワード:
deep tissue injury
,
皮膚エコー
,
サーモグラフィー
,
NPUAP
,
DESIGN分類
Keyword:
deep tissue injury
,
皮膚エコー
,
サーモグラフィー
,
NPUAP
,
DESIGN分類
pp.38-41
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102269
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要約 Deep tissue injuryとはNational Pressure Ulcer Advisory Panel (NPUAP)の褥瘡分類(2007年)において新たにsuspected deep tissue injuryとして採択された概念で,初期の段階では皮表から判断すると一見軽度の褥瘡に見えるが,時間の経過とともに深い褥瘡へと変化するもののことを指す.皮膚と比較して,皮下組織や筋肉のほうが血行不全に弱く,また外圧を加えた場合に皮膚よりも皮下組織や筋層により大きな圧力がかかることにより,このような褥瘡が発生すると考えられている.このdeep tissue injuryの診断は困難であるが,皮膚エコーやサーモグラフィーを併用することにより,より早期の診断が可能となり,また悪化を最小限に食い止めることが期待されている.
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