Japanese
English
症例報告
SLEの経過中にStevens Johnson症候群進展型中毒性表皮壊死症を呈した1例
A case of toxic epidermal necrosis developed from Stevens Johnson syndrome in the course of SLE
柴田 章貴
1
,
杉浦 一充
1
,
奥田 容子
1
,
室 慶直
1
,
富田 靖
1
,
八島 章仁
2
Akitaka SHIBATA
1
,
Kazumitsu SUGIURA
1
,
Youko OKUDA
1
,
Yoshinao MURO
1
,
Yasushi TOMITA
1
,
Akihito YASHIMA
2
1名古屋大学医学部附属病院皮膚科
2名古屋大学医学部附属病院腎臓内科
1Department of Dermatology,Nagoya University Hospital,Nagoya,Japan
2Department of Nephrology,Nagoya University Hospital,Nagoya,Japan
キーワード:
アザチオプリン
,
中毒性表皮壊死症
,
γグロブリン
Keyword:
アザチオプリン
,
中毒性表皮壊死症
,
γグロブリン
pp.282-285
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102243
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要約 21歳,男性.ループス腎炎に対しアザチオプリン(イムラン®)のほか,多剤内服していたところ,顔面の蝶形紅斑,下肢に紅色丘疹が出現した.ステロイドの増量にて皮疹の軽快を認めたため,ステロイドを減量したところ,熱発,粘膜部のびらんが出現し,紅斑も全身に拡大したため,Stevens Johnson症候群と診断した.薬剤をすべて中止してステロイドパルス療法を行ったが,びらんが徐々に拡大し,中毒性表皮壊死融解症(TEN)に移行した.大量γグロブリン療法(IVIG)により,皮疹はほぼ消失した.ヒトヘルペスウィルス-6の再活性化は認めず,サイトメガロウイルスアンチゲネミア抗原の陽性化を認めた.リンパ球刺激試験では,イムラン®のみが陽性であったことから,同剤によるTENと診断した.
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