特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
1.外眼部・前眼部疾患
重篤な眼合併症を伴うStevens-Johnson症候群ならびに中毒性表皮壊死症
上田 真由美
1
,
外園 千恵
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科視覚機能再生外科学
pp.132-139
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104990
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POINT
◎眼粘膜病変を伴うStevens-Johnson症候群および中毒性表皮壊死症では発症時に両眼性の急性結膜炎,口唇・口腔内のびらん,爪囲炎を認める。
◎偽膜ならびに角結膜上皮欠損を伴う場合は,後遺症を生ずる可能性が高く,重篤である。
◎発症4日以内にステロイドパルス療法ならびステロイド眼局所投与を開始することが有用であり,急性期の消炎治療が眼科的予後に影響する。
◎発症に薬剤(特に感冒薬)ならびに微生物感染が関与している可能性がある。
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