Japanese
English
症例報告
カリフラワー状の外観を呈した肛門部粘液癌の1例
A case of the peri-anal mucinous carcinoma presenting cauliflower-like appearance
高宮 加奈子
1
,
小野寺 英恵
1
,
赤坂 俊英
1
Kanako TAKAMIYA
1
,
Hanae ONODERA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Iwate Medical University,Morioka,Japan
キーワード:
粘液癌
,
CK20
,
Crohn病
,
肛門部腫瘍
Keyword:
粘液癌
,
CK20
,
Crohn病
,
肛門部腫瘍
pp.55-57
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102190
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 46歳,男性.28歳よりCrohn病にて加療中であった.2007年春頃より発熱が続いたため,前医を受診,精査にて骨盤内の腫瘤が指摘された.この巨大腫瘤による通過障害解除のため手術を行った際に,主治医が肛門部の腫瘤に気づき,精査目的で当科を受診した.病理組織診断で真皮に印環細胞様の腫瘍細胞が増殖し,CK20陽性で,皮膚原発ではなく,消化管由来の粘液癌と診断した.これまでCrohn病に悪性腫瘍が合併することは稀とされてきたが,近年報告が増加している.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.