Japanese
English
症例報告
結節性梅毒の1例
A case of nodular syphilis
藤岡 愛
1
,
高橋 正人
1
Ai FUJIOKA
1
,
Masato TAKAHASHI
1
1高知県立幡多けんみん病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kochi Prefectural Hata Kenmin Hospital, Kochi, Japan
キーワード:
結節性梅毒
,
elastophagia
,
糖尿病
Keyword:
結節性梅毒
,
elastophagia
,
糖尿病
pp.850-852
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102123
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 43歳,男性.4年前に性交渉歴あり(回数は不明,以後はない).初診の2か月前より体幹に拇指頭大までの紅色結節が出現した.結節の病理組織学的所見は,形質細胞の浸潤と多核巨細胞よりなる肉芽腫であった.一部に弾性線維を貪食した多核巨細胞を認めた.梅毒血清反応が陽性で,TPHA法定量20,480倍,RPR法定量256倍と高値であったこと,現病歴,臨床所見,病理組織学的所見より,第3期梅毒の結節性梅毒と診断した.サワシリン ®1,000mgの内服を半年間行い,RPRは8倍までに低下した時点で内服を中止し,経過観察とした.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.