Japanese
English
治療
外側眼窩皮弁による基底細胞癌,悪性黒子の治療経験
Experience of lateral orbital flap for basal cell carcinoma and lentigo maligna on the lower eyelid
桃崎 直也
1
,
小野 文武
1
,
濱田 尚宏
1
,
名嘉眞 武国
1
,
橋本 隆
1
,
黒瀬 浩一郎
2
Naoya MOMOSAKI
1
,
Fumitake ONO
1
,
Takahiro HAMADA
1
,
Takekuni NAKAMA
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Koichiro KUROSE
2
1久留米大学医学部皮膚科
2黒瀬皮膚科医院
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine, Kurume, Japan
2Kurose Dermatological Clinic, Hiroshima, Japan
キーワード:
基底細胞癌
,
悪性黒子
,
下眼瞼
,
lateral orbital flap
Keyword:
基底細胞癌
,
悪性黒子
,
下眼瞼
,
lateral orbital flap
pp.764-767
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102098
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 症例1:64歳,女性.右下眼瞼の黒色結節を主訴に当科を受診した.病理組織学的検査にて基底細胞癌と診断した.腫瘍より5mm離して切除し,lateral orbital flapにて再建した.症例2:70歳,女性.右下眼瞼の黒色斑を主訴に当科を受診した.切除生検にてlentigo malignaと診断した.腫瘍周囲より5mm離して切除し,lateral orbital flapにて再建した.症例3:58歳,女性.左下眼瞼の黒色結節を主訴に当科を受診した.病理組織学的検査にて基底細胞癌と診断した.腫瘍周囲より5mm離して切除し,lateral orbital flapにて再建した.いずれの症例も下眼瞼の外反などを起こさず,術後の経過は良好である.本法を用いることにより,従来の下眼瞼の再建で用いられる皮弁と比較して,皮膚の剝離範囲を狭くすることができる.これにより術後の侵襲を軽減させることができるため,高齢者での再建方法としても有用であると考える.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.