症例
HIV感染患者に生じた丘疹性梅毒の1例
澤田 千里
1
,
常深 祐一郎
,
川島 眞
1東京女子医科大学 皮膚科
キーワード:
Amoxicillin
,
HIV Infection
,
経口投与
,
梅毒
,
梅毒血清反応
,
免疫組織化学
,
丘疹
Keyword:
Administration, Oral
,
Amoxicillin
,
Immunohistochemistry
,
Syphilis
,
Syphilis Serodiagnosis
,
HIV Infections
pp.385-388
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200162
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30歳男性、HIV感染症に対する抗レトロウイルス療法中であったが、今回、発熱とともに体幹・上肢に皮疹が出現した。初診時、頸部・前胸部・背部・上肢に大豆大までの紅色丘疹が多発し、紅色丘疹には紅暈を伴うものや黒色痂疲をつける丘疹もみられた。梅毒血清反応が陽性であり、病理組織・免疫組織学的所見より第2期疹の丘疹性梅毒と診断した。アモキシシリンを4週間経口投与したところ、皮疹は速やかに消退し、半年経過現在も皮疹の再燃はみられていない。
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