Japanese
English
症例報告
発症から約40年間と思われる経過後に診断した悪性黒色腫の1例
A case of malignant melanoma diagnosed after 40 years duration
熊谷 聖代
1
,
三石 剛
1
,
川名 誠司
1
Masayo KUMAGAI
1
,
Tsuyoshi MITSUISHI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School, Tokyo, Japan
キーワード:
表在拡大型悪性黒色腫
,
長期
,
自然消退
Keyword:
表在拡大型悪性黒色腫
,
長期
,
自然消退
pp.649-651
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102067
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要約 66歳,男性.右側腹部に約40年前より米粒大の黒色斑がみられていた.初診時,右側腹部に5.5×6.5cm大の辺縁不整,境界明瞭で軽度の隆起,角化を伴う色素斑を認めた.病理組織学的に表皮,真皮内に異型メラノサイトを多数認め,メラニンA染色陽性の結果と合わせて表在拡大型悪性黒色腫と診断した.臨床的に病変内に灰白色の局面を認め,部分的に自然消退傾向にあった.センチネルリンパ節生検組織像には,所属リンパ節転移は認められなかった.外科的切除術後,化学療法を3クール施行し,12か月経過した現在,再発はない.
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