Japanese
English
症例報告
抗BP180C末端抗体が陽性であった広義の水疱性エリテマトーデスの1例
A case of bullous systemic lupus erythematosus with the presence of anti BP180 C peptide antibody
馬場 ひろみ
1
,
簗場 広一
1
,
伊藤 宗成
1
,
中川 秀己
1
Hiromi BABA
1
,
Koichi YANABA
1
,
Munenari ITOH
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
水疱性エリテマトーデス
,
抗BP180C末端抗体
,
粘膜類天疱瘡
,
瘢痕性類天疱瘡
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
水疱性エリテマトーデス
,
抗BP180C末端抗体
,
粘膜類天疱瘡
,
瘢痕性類天疱瘡
,
全身性エリテマトーデス
pp.48-51
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101856
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要約 27歳,男性.全身性エリテマトーデスにてプレドニゾロン内服治療中,前胸部から頸部に弛緩性水疱,口唇の血痂および口腔内アフタが出現した.病理組織検査では,表皮下水疱と軽度の細胞浸潤を認めた.蛍光抗体直接法では,IgG,IgA,IgM,C3が基底膜部に線状に沈着.split skin法では,表皮側にIgGおよびIgAが陽性.免疫ブロット法でIgGが180kDaに陽性.抗BP180抗体のC末端部位のリコンビナント蛋白を用いた免疫ブロット法でIgGが陽性,抗Ⅶ型コラーゲン陰性.以上より,全身性エリテマトーデスに粘膜類天疱瘡が合併した広義の水疱性エリテマトーデスと診断した.プレドニゾロン増量で,皮疹は軽快した.
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