Japanese
English
症例報告
むだ毛脱色剤使用でハイドロキノン塗布部に色素沈着をきたした1例
A case of presenting pigmentation on the area where hydroquinone was applied after the use of a hair bleaching product
玉渕 尚宏
1
,
菊地 克子
1
,
渡部 晶子
1
,
相場 節也
1
Takahiro TAMABUCHI
1
,
Katsuko KIKUCHI
1
,
Akiko WATABE
1
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学大学院医学系研究科皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Tohoku University Graduate School of Medicine, Sendai, Japan
キーワード:
ハイドロキノン
,
色素沈着
,
むだ毛脱色剤
Keyword:
ハイドロキノン
,
色素沈着
,
むだ毛脱色剤
pp.490-492
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101690
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要約 46歳,女性.左右の膝部,外果部の色素沈着に対して約1年間2%ハイドロキノン製剤を使用していた.両下肢の毛に対して市販のむだ毛脱色剤を使用したところ,ハイドロキノンを塗布していた場所に色素沈着を生じた.初診時,左右の膝部,外果部に境界明瞭な黒褐色の色素沈着を認めた.約1か月後,色素斑は薄くなり,縮小した.ハイドロキノンは,強力な美白剤であるが,不安定で酸化されやすい.そのため,使用したむだ毛脱色剤により酸化され,黄色のベンゾキノン,あるいは黒色のキンヒドロンに変化したために生じた色素沈着であると考えた.
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