Japanese
English
症例報告
頤部に生じた梅毒性フランベジア
Framboesia syphilitica on the lower jaw
甲斐 裕美子
1
,
森田 博子
1
,
井上 千津子
1
Yumiko KAI
1
,
Hiroko MORITA
1
,
Chizuko INOUE
1
1大手前病院皮膚科
1Department of Dermatology, Otemae Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
膿疱性梅毒疹
,
梅毒性フランベジア
Keyword:
膿疱性梅毒疹
,
梅毒性フランベジア
pp.447-449
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101677
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要約 45歳,男性.初診の約2か月前,頤部に痤瘡様皮疹が出現し,徐々に増大し,腫瘤状となったため,当科を受診した.頤部に1.5cm大,2cm大のドーム状に隆起し,多数の膿栓を伴う弾性軟の腫瘤を2個認めた.梅毒血清反応はRPR法128倍,TPLA2,143,TPHA20,480倍と高値を呈し,病理組織学的に真皮全体に密な形質細胞を主体とした細胞浸潤を認めた.梅毒2期疹である膿疱性梅毒疹,特にその皮疹の性状より梅毒性フランベジアと診断した.アモキシシリン1,500mg/日の内服により,10日目には皮疹は扁平化した.
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