Japanese
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症例報告
滋賀県で発生したツツガムシ病の1例
A case of Tsutsugamushi disease occurring in Shiga prefecture
井岡 奈津江
1
,
沖 守生
1
Natsue IOKA
1
,
Morio OKI
1
1大津市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Otsu Municipal Hospital, Otsu, Japan
キーワード:
ツツガムシ
,
滋賀県
Keyword:
ツツガムシ
,
滋賀県
pp.453-456
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101679
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要約 58歳,女性.2003年11月8日より37℃台の発熱,両頸部リンパ節腫脹,全身に2~3mm大の紅斑が出現し,翌日,当院救急外来を受診した.血液検査にてAST75IU/l,ALT52IU/l,CRP7.3mg/dlと軽度上昇していた.2日後,当科を受診し,家が林に近く草むしりをしていたこと,右大腿後面に約5mm大の黒色痂皮を認めたことより,ツツガムシ病の可能性を考えた.抗ツツガムシ抗体(Gilliam型)はペア血清で4倍以上の上昇を認め,ツツガムシ病と診断した.塩酸ミノサイクリン150mg/日を16日間内服し,解熱した.紅斑は消退し,AST,ALT,CRPは正常化した.滋賀県でのツツガムシ病の報告は,われわれが調べた限りでは3例目だった.
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