Japanese
English
症例報告
子宮平滑筋肉腫の皮膚転移の1例
A case of metastatic skin tumor of leiomyosarcoma on the axilla
鈴木 高子
1
,
磯貝 理恵子
1
,
川原 繁
1
,
川田 暁
1
Takako SUZUKI
1
,
Rieko ISOGAI
1
,
Shigeru KAWARA
1
,
Akira KAWADA
1
1近畿大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Kinki University School of Medicine, Osakasayama, Japan
キーワード:
子宮平滑筋肉腫
,
転移性皮膚腫瘍
Keyword:
子宮平滑筋肉腫
,
転移性皮膚腫瘍
pp.444-446
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101676
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要約 55歳,女性.44歳時,子宮平滑筋肉腫のため,子宮全摘出術を受けた.術後11年目に肺転移がみられ,化学療法を受けた.翌年4月頃から左腋窩に皮下結節を触知し,徐々に増大してきた.左腋窩の中央に小指頭大のやや硬い境界明瞭な皮下結節がみられた.病理組織学的に皮下脂肪組織内に境界明瞭な腫瘍細胞塊がみられ,卵円形から短紡錘形の核をもった腫瘍細胞が浸潤していた.免疫組織化学染色ではデスミン染色,α-SMA染色が陽性であった.以上の所見から,子宮平滑筋肉腫の皮膚転移と診断した.自験例では原発巣発見から皮膚転移までの期間が11年と長く,稀な症例と考えた.
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